(1)は難解なヘーゲル哲学に対する素人(私のような)の先入観を柔らかく揉(も)みほぐしてくれる、大変にきもちのよい入門書である。ヘーゲルと言えば西洋近代哲学を体系化した人、正反合の弁証法の人、というイメージが強いが、けしてそうではない、と著者は言う。
障害者やLGBTQ+など、マイノリティの人が生存に必要な情報を入手するためには、好むと好まざるとにかかわらず、当事者コミュニティにアクセスし誰かと「つながる」ことがほぼ必須となっています。自身もアルビノ(眼皮膚白皮症)や発達障害など ...
若者論というと、新奇な流行現象を取り上げて「最近の若者は」と語りだす論評を連想されるかもしれない。気軽に消費できるそのような論評への需要は今も大きそうだ。だが、若者論が真価を発揮するのはそのような語り方から距離をとるときではないか。